2016.8.20 怪我の功名 ~サーキュラーPLフィルターを使って~

先日、撮影し、現像からあがってきたネガですが、
昨晩から今朝にかけて、スキャンしました。

先日、譲っていただいたばかりのコンタックスRXに、
ヤシカMLのズームレンズを付けて、
サーキュラーPLフィルターを付けて、
モノクロフィルムで撮影を行ったものです。

撮影したのは、半分は日中、半分は夜。

ネガをスキャンしながら、
首をかしげることが多くなりました。

半分以上、暗めに写っているか、または真っ黒で何も写っていない。
昼間の写真なのに、真っ暗。真っ黒・・・。

実は、サーキュラーPLフィルターを付けての撮影は初めて。
行きつけのカメラ店の店主さんに勧められて買ったフィルターでしたが、
使い方で教わったのは、
回しながら、反射が抑えられるところまで回すんですよということだけ。

写真をされている方は、もうお気づきのことかと思いますが、
このフィルターを使うということは、全体的に暗くなるということを踏まえて、
露出を、露出計の指す値、つまり通常の値よりも、
明るめに設定しなければならなかったのです。

それを全く知らない(気付いていない)私。
パソコンの画面上に出てくるスキャンデータを見ながら、
ほとんど、写っていないようなデータ(写真)ばかり見ながら、
暗闇に何が写っているのか、撮影当時の状況を思い出しながら、
1枚1枚考えていったのでした。

通常なら、ここで、
『大失敗でした、チャンチャン!』

となるべきところなのでしょうが、
転んでもただでは起きない私。

あることに気付いたのでした。

「ここでは、何を撮りたかったのか。
何を見た時に、ビビッとくるものがあってシャッターを押したのか?」

以前、こちらのブログにも紹介した 白岡順さん のことも思い出しながら、
きれいさ、明るさはないものの、何を訴えたかったのか、
何が面白いと思ったのか、
真っ黒の、真っ暗な写真を見ながら、じっくりと考えることができました。
まさに、白岡さんの写真のような感じ・・・。

最終的に、それはそれで趣のある、味のある写真が何枚かありました。

まさに、ケガの功名。

きれいさ、鮮やかさではない、
何をここで訴えたかったのか、
それが分かるような写真になってこそ、
私の、芸術としての写真に、昇華していくことになるのでしょうね。

サーキュラーPLフィルターさん、ありがとう。


イメージ 1

白岡さんの作品から影響を受けて・・・

ヤシカML 42-75mm
サーキュラーPLフィルター使用