2015.9.23 下手な鉄砲は、いつまで経っても下手なままでした・・・。

昨日のお休みの日に、家族と、近所の大型の公園に行ってきました。

カメラは、久しぶりに、ライカM3。

フィルムが入ったままであと15枚くらい残っていたので、使い切りたいと、久しぶりに出しました。

久しぶりのライカM3を使いながら、改めて「写真する」ことを楽しみました。

露出計で光を測り、シャッタースピードや絞りを調整し、ピントを合わせ、
そして、シャッターチャンスを追う・・・。

デジカメでは、シャッターチャンスだけを追うだけになり、かつ、
連射ばかりを使い、
シャッターチャンスも何も、あったものではありません。

よいと思う瞬間のちょっと手前から連射することに慣れ、
どこかにいい写真があるだろう、くらいで、
結局は、連射の、シャッターがきれたところと、次にシャッターが切れたところの
ちょうど中間くらいによい瞬間があったようで、
何かどこか満足のいくものが撮れていないことが多かったように思います。

本当に、よい瞬間を待ちながら、
ここぞと思うところでシャッターを押す。
その瞬間を、しっかりと目にも焼き付けながら・・・。

デジカメでは、写真を撮ることができますが、
それは、「写真を撮る」ことができるだけで、
植田正治さんの「写真する」ことは、できないのかもしれません。

たとえて言うと、
時間があると、結局は、その時間に甘えてしまい、
時間があっても十分な仕事ができないことがあります。
逆に、時間がない時の方が、時間にやりくり付けて、
あっという間にアイデアがでたり、
手際がよくなって、
短時間で何とか仕事をこなしていくことができるという場面がありますね。

それとよく似ていて、
デジカメだからと、何枚でも撮れるし、
お金も初期投資くらいで、さほどかからないと、
やたらめった連射を使いながら、
必要もない場面でも、保険だから・・・と、
撮るだけ撮って使わないという場面があります。
逆に、フィルムカメラは、フィルム代がかかるため、
撮影場面も必要最小限に絞り込み、
フィルムの撮影可能枚数の制限があることで、
これは!と思える写真の割合が高くて、余計に記憶にも残るという場面があります。

私は、フィルムカメラの方が好きだったんだ・・・と、久しぶりに思い出したような
そんな感じです。

下手な鉄砲数打てば当たるということは、
下手は下手なままで、
いつまでも当たりはしないのですね。

「写真する」楽しさを久しぶりに感じた、楽しい一日でした。

イメージ 1

A mantis.  Fukuoka Prefecture , Japan. 2015
FUJIFILM FINEPIX F800EXR