2015.4.30 デジカメが手料理になる日に・・・。

ずいぶん飛躍した見方をすれば、デジカメは一種のできあいの料理のようなものかもしれません。
レトルトや、コンビニ弁当、スーパーの総菜などの、お皿に盛りつけるだけで一品の料理となるような、
すでに出来上がったものなのかもしれません。
味も、しっかりしたものがついています。
 
一方でフィルムカメラは、材料を一つ一つ集めて作った手料理のようなものかもしれません。
手間暇掛けて、時間をかけてつくった料理のようなものかもしれません。
マンガやドラマであるような、砂糖と塩を間違えるようなことはないのかもしれませんが、
辛いやしょっぱい、濃い、薄い等の味付けは、隠し味のようなものが入るに至るまでには、
まだまだ経験が必要だと思います。
 
つい最近まで、これらのように思っていました。
私は、基本的にデジカメをJPEGで、撮って出しの状態でしか使わないので、
RAW現像のように、ソフトを使って処理することに全くの興味を持っていませんでした。
 
しかし、最近はRAW現像のように、ほとんどフィルムカメラの撮影に近い意味合いの
撮影方法で、撮った後、パソコンに向かって画像を処理することで、自分のイメージに近い
色合いに仕上げることができることが分かってきました。
 
原材料から、半分ほどの工程までを調理されたものを買ってきて、
自宅で残り半分の工程を自分で調理するようなものなのでしょうか。
それも立派な手料理だと思います。
 
時代は変わり、機材も新しくなっていきます。
新しい物を取り入れる心の余裕、先見の明なども
持つことができる私でありたいと思います。
 
私にとって、デジカメが手料理になる日がいつか来ると思います。
 
何で撮るかでなく、何を撮るか・・・。
 
これを忘れない限り・・・。
 
イメージ 1
The park in the town (4). Fukuoka Prefecture , Japan. 2015
Nikon F3
Nikor 28mm f2.8
Fujifilm Superia Premium 400