2015.2.2 日記

昨日、4×5の撮影を行いました。正確には行おうとしました。
しかし、撮りたかったものの前に高いフェンスがあり、どうしても金網が入ってしまうのでした。
下がろうとすると、車道に入るような場所。しばらく下がったり、三脚を高くしたりいろいろと試してみましたが叶いませんでした。
時間もかかってきそうだったので、途中で諦めました。
 
確かに、撮りたいものを撮ろうとしました。
しかし、撮らなければならないという、自分自身を追い込んだような、自分自身を強迫しているような、焦ったような気持ちの中で、趣味という楽しさが消えていました。
 
「4×5の写真を毎月10枚程度撮ろう」が、
「4×5の写真を毎月10枚程度撮らなければならない」にかわり、
「何が何でも4×5の写真を10枚撮ることを、クリアせねばならない」と、いう気持ちに、勝手に変化していたのです。
 
趣味の世界なのに、何か、仕事のような、迫られている感じ。
数字の呪縛に陥ったのでしょうね。おそらく。
 
嫌ならば撮らなければ良いんですよね。趣味なのですから。
 
三脚を畳みながら、ある風景と言葉が脳裏に浮かんできました。
「好きな光じゃないんで!」
NHK日曜美術館で、2年前ほどに見た【杉本博司 × 国宝・那智瀧図】での一コマ。
杉本博司さんの言葉です。
絶対に、その場に行ったから撮らねばならない!なんてことはないようです。プロは。
気に入らなければ撮らなければいいんです。
 
負け惜しみのような感じですが、「好きな光じゃないんで。」と、かっこよく三脚を畳んでみました。
 
無理矢理撮ったって、楽しくないですよね。
楽しみます!
 
昔、撮った、キャノンのAE-1Pでの写真から。
イメージ 1
レンズ(canon zoom lens FD 35-70mm 1:3.5-4.5)