リトレックビュー rittreck view

手元に リトレックビュー rittreck view の大判カメラがあります。
数年前、行きつけのカメラ店で購入したものです。
 
前の持ち主さんは、ある男性の方のようです。
行きつけのカメラ店の店主さんの話によると、その男性の方がお亡くなりになった後、ご家族が思い出に残っているカメラだからといって、このカメラだけはどうしても手放せないと、1年近く手元に残しておられたそうです。それでも1年近く経って、もういいでしょう、処分しましょう、と、ようやく心の整理をされて、後ろ髪を引かれながら、行きつけのカメラ店に持ってこられたそうです。
 
カメラ店に持ってこられたすぐ後に、たまたま私が来店し、縁あってすぐに購入したというものです。
 
購入後、行きつけのカメラ店の店主さんに、幾つかの蛇腹の破れを、黒のビニールテープで補修してもらいました。
 
しばらく使っていませんでしたが、年末に引っ張り出し、再び使うことにしました。
 
無理矢理畳んで仕舞い込んでいましたから、蛇腹には、へんな折りしわ、折り癖がついて、散々たる姿になっていました。
 
昨日、実家に帰った時、家族の写真をこのリトレックビューで、4×5で撮影しました。
撮った後に、片付けている時、蛇腹の破れを見つけました・・・。
おそらく、この家族写真は、だめになっているでしょうね・・・。残念!!
 
今朝、黒のビニールテープで破れを補修しました。
蛇腹の折り癖が気になっていたので、家にあった車のダッシュボード用の保護つや出しスプレ(液体)を筆に付けて、蛇腹に塗り込み、クリップで留めて、折り癖を取ってみることにしました。(以前、これでやって、何とかうまくいったので・・・。)
 
ネットでの検索では、牛乳を3倍に薄めて、塗り込むのがよいということも書いてありました。
蛇腹には乾燥が、よくないとのこと。
 
このようなことをしながら、大判カメラでの撮影を楽しんでいます。
イメージ 1
F800EXRにて撮影
 
ずいぶんと、不格好な姿を撮影しましたが・・・。カメラくん、ごめんなさいね。
 
クリップがはずれたら、また、このカメラと一緒に写真を楽しみたいと思います。