2016.8.24 報道写真か、芸術写真か、または・・・。

以下は、私のことです。

①全体的なことですが、
カメラを構えて写真を撮ろうとすると、
カタログやカレンダーのような写真ばかりになり、
人様と同じような構図やアングルになってしまうのです。
そして、面白みに欠ける写真になってしまいます。

②通りがかりや、ちょっとした現場で、
これはなかなかおもしろいな、と思って写真を撮ると、
新聞記事として事故現場が写っているかのような
現場の状況を説明するだけの報道写真になってしまいます。

③一念発起して、
芸術写真として、写真を撮ると、
撮る時は一生懸命撮ったつもりでも、
写真となってよく見ると、何なんだろうなあという
変なものばかりになってしまいます。

①から③を振り返りながら、
どうして、こう、つくづく才能がないのかなあと
私自身を嘆きたくなるのですが、
先日、田中長徳さんのブログに、こんな言葉が載っていました。(8月20日

以下、引用します。

アンセルアダムスと言うと大型カメラの専門家とわれわれは認識しているが、ニューヨーク近代美術館のコレクションを調べてみると数は少ないが35ミリで撮影された作品がコンタクトと一緒に残っている。
それは戦後かなり経過してからの撮影なので、戦前のコンタックスではなくて戦後のモダンなコンタレックスで撮影している。
面白いと思ったのは35ミリで撮影のアンセルアダムスの作品はありていに言えば、あんまり スナップは上手でないということである。
やはり写真家はフォーマットによって作品が決定されるということがわかって面白い。

引用、終わります。ありがとうございました。

この中の、一番、最後の文章で、
「フォーマットによって作品が決定される」という部分を読んで、
光が見えたような気がしました。

そうか、私は(私も?)35ミリがあまり上手ではないんだ。
35ミリではうまく表現できないのだ、
中判や大判だったら、ちょっとは私のイメージとする写真に近づけるのかも・・・、
と思った次第です。

単純な私ですが、
中判や大判で、道が開けるのならば、
開いてみたいと思います。

イメージ 1

オリンパス TOUGH TG-310

動じない鳩。

大通りから車が入ってきて、この鳩の脇を通ろうとします。
普通だったら、車に驚いて、バサバサと飛んでいくと思っておりましたところ、
ちょこちょこと数歩あるいて、車をよけるだけ。
車が通りすぎたら、また水の近くをうろうろとしています。
車が近づいても、全然飛び立とうという気配がありません。
また、車に驚く様子もありません。
何という、肝の据わった鳩さん。
その度胸に、感動して、写真を撮った次第です。

ただ、それが、私が写真を撮ると、
その感動が伝わらないもの、つまり、報道写真になってしまっていて、
ただの鳩を写した写真になってしまうのです。
どうしたらいいのでしょうかね・・・。