2015.4.8 卒業と入学 モノクロ写真 白黒写真 目と頭でシャッターをきること

家族の、卒業、入学のお祝いの式に参列し、写真を撮りました。
コンデジと呼ばれるデジタルカメラで、カラーの写真を撮り、
もう1枚と言って、LeicaM3(モノクロフィルム入り)でモノクロ写真(白黒写真)を撮りました。
 
日本で、家族の卒業、入学を祝って写真を撮る際、「LeicaM3」「モノクロ(白黒)」で写真を撮る人、そういう組み合わせを選ぶ人は、滅多に居ないでしょうね・・・。
 
「なぜ、モノクロ?」
「なぜ、M3?」
「なぜ、フィルム?」
と言われると、「好きだから」と答えることになるのでしょうが、
私にとっては、モノクロを見ながら色を、情景を思い出そうとすることによって、
その時のイメージが、少しずつパアーッとよみがえってくる、頭に浮かんでくる、
そういう思い出し方が、自分に合っているのだと思います。
 
何かどこか、頭の中のスイッチが入り、その時の思い出に浸ることができることが楽しいのだと思います。
 
色と共に、その時の音も、ざわざわとした音も、よみがえってくるような気がします。
 
情報が限られているからこそ、それを補おうとすることで、記憶が確かなものになっていくような気がします。
 
ファインダーをのぞきながら、時間をかけてピントを合わせながら、ビューファインダーで構図を確かめるという一連の動作に、オートフォーカスよりも多くの時間をかけていることで、ファインダーをのぞいているときのその時の様子が、頭の中でもシャッターを切っているような感覚におちいります。
 
目と頭でシャッターをきることで、記憶を色々なところにとどめているようです。
それができるのが、唯一、これらの機材(道具、もしくは仲間)なのかもしれません。
 
白黒はカラーよりも、自分にとって、自分にあった記憶の方法、記録の方法なのかもしれません。
 
 
「竹林3」
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